オペラ座の怪人イメージの薔薇

オペラ座の怪人イメージの薔薇

劇団四季 The Phantom of the Opera オペラ座の怪人

【音源検証】村上佳菜子選手ショートプログラム/フリープログラム、ミュージカル『オペラ座の怪人』音源を徹底検証してみた!

更新日:

みなさんこんにちは!禁断(@J_kindan)です。

 

前回記事:【音源検証】羽生結弦選手フリープログラム、ミュージカル『オペラ座の怪人』音源を徹底検証してみた!

 

フィギュアスケート2014シリーズにおける、ミュージカル「オペラ座の怪人」の楽曲を使用している選手の音源検証シリーズ第2弾となります!

おかげさまで前回の記事(羽生結弦選手の「オペラ座の怪人」の分析)は、かなりのアクセス数を頂いております。ありがとうございます。

 

さて今回は、村上佳菜子選手が今シーズン(2014年シリーズ)使用している、ミュージカル、『オペラ座の怪人』の音源検証をしていきます!

 

 

 

【アンドリュー・ロイド=ウェバー作曲のミュージカル、『オペラ座の怪人』とは】

ガストン・ルルー原作の怪奇小説、
「オペラ座の怪人」を徹底的にラブ・ストーリーに改変したミュージカル
である。

莫大な費用をかけてつくられた大掛かりな仕掛け舞台セットに豪華衣裳
またアンドリュー・ロイド=ウェバーによる耳につきやすい何度も繰り返されるメロディ
そしてサスペンス&ラブロマンスと、プロットも単純明快でわかりやすい。

いくつかある「オペラ座の怪人」を題材としたミュージカルの中でも最もポピュラーなバージョンである。
2004年にはこのミュージカルが映画化されている。(2004年版映画(アメリカ)、「オペラ座の怪人」。ジェラルド・バトラー主演
1986年ロンドン初演以降現在もロングラン中(29年目に突入)。
また1988年から開幕したブロードウェイ公演もロングラン中(27年目)。

日本では版権を取得している劇団四季がロンドン/ブロードウェイにつづいて世界3番目に上演を開始。1988年より断続的に上演。

現在でも世界各国で上演され、愛されている人気ミュージカルである

 

村上佳菜子選手の「オペラ座の怪人」音源は

村上佳菜子選手が今回のショートプログラム/フリープログラムで使っている音源(CD)はこちらです。

オペラ座の怪人 オリジナルサウンドトラック (2枚組)
サントラ エミー・ロッサム ミニー・ドライバー パトリック・ウィルソン ジェラルド・バトラー
ソニーミュージックエンタテインメント (2005-03-16)
売り上げランキング: 20,698

羽生結弦選手も使用していた、
2004年映画版「オペラ座の怪人」のサウンドトラックになります

 

村上佳菜子選手は、ショートプログラム/フリープログラムとも、この映画版、「オペラ座の怪人」の音源を使用しています。(他のCDからの音源使用はありません)

テレビ放送での説明によると、ショートプログラムはヒロインの【クリスティーヌがテーマ】
フリープログラムは主役である【怪人(ファントム)がテーマ】とのことです。

それではショートプログラム(クリスティーヌ)から解説していきます。

 

ショートプログラム【楽曲部分解説】 (※はミュージカルシーンを解説)

1. Think of Me  演技時間 (おおよそになります)0:00~2:50

このショートプログラムでは最初から最後まで、この「Think of Me」です。他のナンバーの使用はありません。
途中、2:23あたりで曲が飛びますが(途中ラウルの歌声が入るのでそこはカットされているのと、後半部分のクリスティーヌの歌をカット)、ほぼほぼ、まるごとThink of Meがテーマとなっています。

歌うのは2004年映画版キャスト、クリスティーヌ役のエミー・ロッサムです。

※Think of Me 「シンク・オブ・ミー」
…まずピアノ伴奏が2小節鳴りすぐにクリスティーヌの歌声が入る。ここはまだリハーサルの段階。
映画版のクリスティーヌは最初から自信たっぷりに歌う。(舞台版では最初は緊張しオドオドしている。ただし劇団四季版はオドオドせず落ち着いている)
途中からオーケストラ演奏が加わり、そこから場面が転換して、オペラ座の舞台に立つクリスティーヌの姿
オペラの歌姫カルロッタが突然降板し、急遽代役として出演した(しかもクリスティーヌはバレエ・ダンサー)のにも関わらず、美しい歌声を響かせて耳の肥えたオペラ座の観客を存分に魅了させ、大歓声とスタンディングオベーションに包まれる新・歌姫のクリスティーヌ・ダーエ
それを喜ぶのは新しいオペラ座のオーナー(支配人のフィルマンとアンドレ)、オペラ座のパトロンでクリスティーヌの幼馴染であるラウル。
そして、夜な夜なオペラ座の地下室で、クリスティーヌに音楽の英才教育をしているオペラ座の怪人(ファントム)であった

 

 

シンク・オブ・ミーはクリスティーヌの歌ではない

まずショートプログラム。【クリスティーヌがテーマ】であるこのプログラムは、
まるごと「シンク・オブ・ミー」ということで分析はとてもラクでした(笑)

「シンク・オブ・ミー」はクリスティーヌが歌うナンバーではありますが、これは元々劇中劇である「ハンニバル」の中のアリアであるため、【クリスティーヌの心情】を歌うものではありません
ようは、 用意されたオペラの歌を代わりに歌った、というシーンになります。
(結果、喜ぶ人はファントムも含めてたくさんいましたけど)

クリスティーヌが自分の意思をもって、自らの心を開いて歌うソロ・ナンバーは、2幕の”Wishing You Were Somehow Here Again”「もう一度姿を現して」、だけです。

ただ、【無名のバレエ・ダンサーが一夜にして新歌姫に大出世する】、というシーンですから、村上佳菜子選手にとってもクリスティーヌのように、一気に「トップ・スター選手に駆け上がりたい」という願いをこめているのだとしたら、これはピッタリの選曲であると言えるでしょう。

 

では、続いてフリープログラムの解説にいきます。

 

フリープログラム【楽曲部分解説】 (※はミュージカルシーンを解説)

1. The Mirror (Angel of Music)  演技時間(おおよそになります) 0:00~1:04

まず、怪人が鏡の中から登場する、不気味なドラムロールが鳴ります。
そしてすぐに怪人の歌声が響き渡ります怪人役は、映画版ファントムのジェラルド・バトラーです。

怪人歌詞:
“Insolent boy! This slave of fashion basking in your glory!
Ignorant fool! This brave young suitor, sharing in my triumph!”

続いて同じシーンの怪人の歌。
“I am Angel of Music! Come to Me Angel of Music!”

これは通常2回の繰り返しですが、村上選手版のアレンジでは3回繰り返します

最初はかなり怒った口調(歌声)の怪人
次の”I am Angel of~”は、クリスティーヌを誘う呪文のように怪しく歌う怪人

※The Mirror (Angel of Music) 「ザ・ミラー(エンジェル・オブ・ミュージック)」
…歌姫カルロッタの代役を務めたクリスティーヌに幼馴染のパトロン、ラウル子爵が近づきクリスティーヌを食事に連れだそうとするが、それに怒った怪人が鏡の中から現れクリスティーヌをオペラ座の地下室に連れ去る。
クリスティーヌは怪人の歌声を聴いてしまうと、まるで催眠術にかかってしまったように、あっさりと連れ去られてしまう。というシーン。

 

2.Masquerade  演技時間 ~2:31

マスカレードのナンバーの最初から最後までを、飛び飛びにカットしては繋いでいます
大体の流れとしては、マスカレードのオープニング→途中のアップテンポな間奏部分→クライマックスの大合唱(「マスカレード!」)→レッド・デス(怪人)の登場「ジャーン、ジャジャジャジャ、ジャーン!」まで

※Masquerade 「マスカレード」
…オペラ座の仮面舞踏会のシーン。大階段を使用した大人数でのダンスシーンは圧巻。
怪人が登場するのはこの曲の最後のみだが、途中怪人が仕掛ける術(?)により舞踏会に参加している人がクリスティーヌをさらおうとしたりマダム・ジリー(オペラ座の厳しいバレエ講師)やメグ・ジリー(マダム・ジリーの娘でクリスティーヌの親友)が、クリスティーヌからラウルを遠ざけようと邪魔をしたりする

 

 

3. The Point of No Return/ Chandelier Crash  演技時間 ~3:14

手前の「マスカレード」のラスト(怪人登場)の「ジャーン、ジャジャジャジャ、ジャーン!」の後に続き、変調した「ジャーン、ジャジャジャジャ、ジャーン!」と鳴るところから始まります。(Point of No Returnの最後の部分)
続いてオーケストラによる、オペラ座のパニックを表す忙しい演奏が続きます。(Chandelier Crash)

※The Point of No Return/ Chandelier Crash 「ポイント・オブ・ノー・リターン/シャンデリア」
…劇中劇「ドン・ファン」で、ドンファン役は怪人であると見抜いたクリスティーヌは、怪人の愛の告白の歌を聞いたあとに怪人の仮面を外してしまう
その醜い顔をオペラ座の観客に見られてしまった怪人は、オペラ座のシャンデリアを舞台に落下させ、パニック状態の中クリスティーヌを連れ去ってしまう。というシーン。

 

 

 

4. Beyond the Lake(エンディング)  演技時間 ~3:47

怪人役、ジェラルド・バトラーの歌声。
怪人歌詞:
“it’s over now, the music of the night…!”

その後、オーケストラによるエンディングへ向かう音楽へと続きます。

※Beyond the Lake
…クリスティーヌを強引に奪いとった怪人だが、クリスティーヌからの真実の愛を感じとりクリスティーヌをラウルの元に返すことを決意。そして怪人はオペラ座から永遠に姿を消す。涙と感動のエンディングシーン。

 

5. All I Ask of You (Reprise)  演技時間 ~4:12

怪人役、ジェラルド・バトラーの歌声。
怪人歌詞:
“all that the Phantom asked of you…!”

その後、オーケストラによるファントムの怒りを表した幕の締めくくりの音楽へと続きます。

※All I Ask of You (Reprise)
…オペラ座の屋上で、ラウルとキスをするクリスティーヌを見てしまった怪人は情けなく項垂れ、しくしくと泣きむせぶ
激しい嫉妬心と復讐心に燃えた怪人は、まるで恐ろしい呪いの言葉を発するかのように屋上で絶叫する

舞台版ではこの後、舞台上にいるクリスティーヌに向けてシャンデリアを落下させる。1幕のクライマックスシーンである)

フィギュアスケートに関してはほぼ観戦専門で素人であり、技の名前など技術的なことは殆どわかりませんので、村上選手の演技部分の説明に関してほとんど書いていない点はご容赦ください。

 

マスカレードにはファントムは登場しない

 

フリープログラムは【ファントムがテーマ】ということで、
色々なシーンからナンバーを引っ張ってきてはつないでいる、という印象です。

しかし、構成としての一番のメインはファントムが登場しない「マスカレード」 (3. Masquerade) であることには驚きました

でも、華やかで明るいイメージである村上選手には、マスカレードというとても派手で豪華なシーンはピッタリだと思います。

構成上メインの「マスカレード」が終わってからは、舞台版でいうところの2幕のエンディング(4. Beyond the Lake)と、1幕のエンディング(5. All I Ask of You (Reprise))をつないでいるというのも、非常に特徴的です。

通常の順番でいうと1幕→2幕なのですが、あえて2幕→1幕としているのは何か意図があるのでしょうか

怪人の歌で言うと、「(強引にとらえていたクリスティーヌを開放して、)ミュージック・オブ・ザ・ナイトは今終わった!」と歌った後に、「(恋人同士になってしまったクリスティーヌとラウルに向かって、)お前たちを呪うぞ、後悔しろ!」という歌のつながりになってしまうので、そう考えるとこれは、かなり執念深く恐ろしい怪人になってしまいます!

この最後の構成は何か意図があるのでしょうか…

これ、ちょっと怖いかも…??(笑)

個人的にはちょっと忙しい編集をした感のあるフリープログラムよりも、まるごと「シンク・オブ・ミー」を通しているショートプログラムの方が好みです。(音楽的に、という好みの話です)

 

まとめ:村上佳菜子選手はかなりのオペラ座ファン!

 

村上選手はショートもフリーも両方オペラ座を使っているということで、かなりのオペラ座ファンとみました!
これからもオペラ座好きな村上佳菜子選手に注目し、応援します!

 

 

さて、次回(最終回)は、無良崇人選手のフリープログラム、「オペラ座の怪人」の音源について解説していきますよ!

無良選手もどうやら、かなりのオペラ座マニアなニオイがします
それもかなりディープな…(笑)

関連記事:【音源検証】羽生結弦選手フリープログラム、ミュージカル『オペラ座の怪人』音源を徹底検証してみた!

 

この記事は2014年11月18日に初稿したものです。
2015年4月12日にリライトしました。

 

広告とおすすめ関連記事

▼SNSをフォローして最新情報を取得する


  • この記事を書いた人
  • 最新記事

-劇団四季, The Phantom of the Opera, オペラ座の怪人
-, , , , , , , , , , , , , ,

Copyright© 今週もやっぱり禁断症状 , 2019 All Rights Reserved.