ミュージカルは生演奏がいい話

ミュージカルは生演奏の方が絶対いいに決まってる、という話

ここだけの話 長文読みもの 劇団四季 ラミン・カリムルー

ミュージカルは生演奏の方が絶対いいに決まってる、という話

更新日:

出典:pixabay.com

 

(初稿:2015年3月13日、リライト:2015年11月29日 記事を大幅に再編しました)

 

実は3歳からバイオリン弾いてました。みなさんこんにちは。禁断(@J_kindan)です。

今回はついに、”あの事”について書いていきますね!

 

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この記事の目次

ミュージカルは生演奏のほうが絶対いいに決まってる!! ”生演奏の本当の醍醐味” と ”録音カラオケ伴奏のメリットとデメリット” とは?!

 

 

前回記事:劇団四季の値上げについて考える

 

「別に録音のでもいいんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、いやいや、それが違うんです!

 

なぜ生演奏のほうが良いのか。そして、カラオケ伴奏の功罪とは?!

 

今回も深く鋭く、切り込んでいきますよ。

 

 

大丈夫かな(笑)

 

 

わざわざ海外まで飛んでミュージカルを見に行く理由

 

いきなり海外観劇話ですみません。

私は年に一回(行ける時はそれ以上)海外にミュージカル観劇旅行に行くことがあります。なぜ、日本でも上演しているのにわざわざお金を余分に出して海外まで見に行くのかと言うと、

もちろん 「本場のミュージカルを観劇したい!」

というのが一番の理由なのですがもっと突き詰めて言いますと…

 

「オーケストラ生演奏の、オペラ座の怪人を見たい(聴きたい)!」 

 

んです。

 

 

「劇団四季も東京公演のオペラ座は生演奏ですよ」

 

もちろん「オペラ座の怪人」に限って言えば、劇団四季でも(←でも)東京公演であればオーケストラがちゃんといて生演奏です。

 

あ、最近四季のファンになった人は知らないかもしれませんね。「オペラ座の怪人」と「ウェストサイド物語」は生演奏必須作品です。(ただし東京公演のみ。今後の契約変更ではテープになることも充分ありえます)

 

私、初めて「オペラ座の怪人」を見たのは、1988年の大阪公演初演(近鉄劇場)でした。(市村怪人、野村クリス、山口ラウル)

 

その大阪公演では既にテープ伴奏だったので、私はすっかり 「劇団四季=テープ」 という刷り込みがあったんですね。子どもの頃からね 笑

 

当時から東京公演は生演奏、地方公演はツアー扱いでテープ、というのが四季ミュージカルのスタンダードでした。

 

 

で、それから随分年月が過ぎて映画「オペラ座の怪人」(2004年、ジェラルド・バトラー主演。日本公開は2005年)でオペラ座熱が再燃したのです。

映画館には40回以上も見にいきました。今考えたら同じ映画を40回ってかなりアホですが、それでも本当に大好きだったから、これは仕方ないですよね!

⇒ 舞台・ミュージカル好きな人はなぜ何回も同じものを繰り返し見るのか

 

 

もうその映画ではオペラ座の音楽を好きになりすぎて、映画館で見るだけではもうもの足りなくなり、電通四季劇場[海]に劇団四季の「オペラ座の怪人」を見にいきました。

 

ここから沼が始まりました(笑)

 

オケのチューニング音までカラオケだと思い込んでいた

 

でね。オケのチューニングが聴こえてくるんですよ。開演前にですね。

 

私は 劇団四季はテープだと思い込んでいたので 「チューニングの音までテープで流してえらくリアルに再現してるんだなぁ」 だなんて感心しました。

 

んなわけないよな。笑

 

上演が始まってから指揮者がいることに気づいたんですよ。遅いですね(笑)

 

 

でも 「四季って(東京では)ちゃんと生演奏なんだ!すげー!!」

 

 

と、喜んだものです。田舎者でしたね、ハイ 笑

(ここまでは2005年の話です)

 

 

残念ながら縮小編成になってしまった、四季オペラ座

オペラ座東京公演ではもちろん生演奏で、初演はなんとフルオケだったそうです。

でも最近の四季版のオケ編成は縮小傾向となっています。

 

それでは2011年東京公演(電通四季劇場[海]、オーケストラによる生演奏)の音楽をお聴き下さい。こちらになります。

↓  ↓  ↓

 

 

これ、ライブ録音ですよ!

高井治さんの怪人の歌声は素晴らしいのに、極端に編成を減らしたオケがなんともショボくて仕方がありません。 「ピーヒャラー」と鳴る笛がなんとも寂しげで重厚さなんて全くないペラッペラなサウンド です。

 

さらに 「音楽が小さくてキャストの歌声は大きい」 という、ここ 数年の四季の良くないサウンド作り がハッキリ表れていますね。

 

⇒ ここがヘンだよ!日本のミュージカル | 音の小さいミュージカルなんて魅力も迫力も感動も全部半減だ!!

 

この「音楽小マイク大現象」、オペラ座名古屋2015初日でもそうだったんだよなぁ。これホンマになんとかなりませんかね?!

⇒ 【観劇レポ】劇団四季『オペラ座の怪人』2015名古屋公演初日 | 芝清道ファントムデビュー

 

 

では、同じシーンのロンドン公演をご覧ください。(0:33から同じナンバーが流れます)

 

↓  ↓  ↓

 

 

 

 

めーーっちゃカッコエエですね!!重厚ですね!!これが!オペラ座の怪人のサウンドです!!

 

劇場で聞くともっと迫力ありますよ!

 

2011年の東京公演は 「あんなにオケ減らすならテープの方が全然いいよね」 ってな具合にひどかったです。

 

これも、チケット料金値下げのしわ寄せだったのでしょうか。

⇒ 劇団四季の値上げについて考える

 

2005年の東京公演(値下げ前)はこんなことなかったんですよ。2011年の生演奏はもう嫌がらせかってな具合に縮小されてしまいました。本当はテープでやりたかったけど、契約上できなかったんでしょうね。だからオケ編成を極端に減らしてしまった結果がコレでした。

 

いやー今聴いてもこれはヒドイわ!

 

え?「外国のと較べるな」ですって?

いや、較べるでしょ。だってどちらも同じ「オペラ座の怪人」ですよ。世界のどこのカンパニーのを観劇しても同じクオリティじゃないと本来おかしな話じゃないですか。私はそう思いますよ。

 

 

ピットに入りきらないほど演奏者がギッシリ

 

さて「オペラ座の怪人」ロンドン公演はバイオリン奏者だけで、7人もいます。えっと交代要員で7名ではないですよ。1回の公演で7名のバイオリン奏者がピットに入るんですよ!

 

では、もう一度いいます。

 

ロンドンのオペラ座の怪人はバイオリン奏者が7人います!

 

(ちなみに四季2011年東京公演はバイオリンふたりでした)

 

オーケストラピット(かなり狭い)に指揮者を含む26人の演奏者がひしめき合っていて、そこだけでは座りきれないからボックス席(舞台セットのボックス席ではなく、実際の劇場のボックス席)に、キーボード奏者が2人もいます。

 

そこも、狭くてぎゅうぎゅうです!!

 

それでいて劇場はそんなに大きくないんですよ。四季の劇場よりも、かなり小さい感じです。

ということは、こうなります。

 

28人からいるオーケストラの生の楽器の演奏がオケピットからブワーッと溢れだし劇場中に極上の音楽が響き渡る・・・

 

という日本ではあまり体感したことがないなんとも言えない気持ちよさを実感することができるのです!

これ、この圧倒的にぶ厚い音楽を聴くだけで、何かヘンな気分になるんですよね。なんか、エクスタシーにも近いというか。マジで気持ちよすぎるんです。とてもヘンな表現ですが(笑)

 

 

「演奏者の数が多けりゃいいってもんじゃない」と思う人もいるかもしれないんですけど、いや実際これ、 本当にスゴイんですって!

 

 

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日本の劇場はどこも大きすぎる

 

日本では生演奏というと宝塚や東宝、ホリプロなどはそうですよね。四季はもう99パーセントカラオケ上演なので、後においといて(笑)

で、私は帝国劇場には時々見に行くんですけどなんか、箱(劇場)が広すぎるんですよね。そう思いません?いや、素晴らしい劇場ですよ。でも大きすぎる。

日本の劇場って基本的にどれも大きすぎると思うんですよ。特に大型ミュージカルをやる劇場はどこも。

 

参考データ:主要劇場の座席数

帝国劇場 1,897席 (1階、2階)
日生劇場 1,330席 (グランドサークル階を含む3層構造)
東急シアターオーブ 1,972席 (3階席まであり)
博多座 1,545席 (3階席まであり)

宝塚大劇場 2,527席 (1階、2階)
東京宝塚劇場 2,069席 (1階、2階)

梅田芸術劇場 1,924席 (3階席まであり)
フェスティバルホール 2,700席 (3階席まであり)

電通四季劇場[海] 1,216席 (1階、2階)
大阪四季劇場 1,119席 (1階、2階)
四季劇場[秋] 907席 (3階席まであり)

ハー・マジェスティーズ・シアター(ロンドン) 1,216席 (4階席まであり)
クイーンズ・シアター(ロンドン) 約1,000席 (3階席まであり)

天王洲銀河劇場 746席 (3階席まであり)
シアタークリエ 611席 (1階席のみ)
自由劇場 500席 (1階、2階)

 

 

 

フル・オーケストラの宝塚の劇場はもはや別格ですが、こうして並べてみるとやはり帝劇を始め、どの劇場も座席数はかなり多いんですね。

”音楽の鳴り”だけで言うと2,700名収容のフェスティバルホールはこちらも別格です。音響が素晴らしすぎて同じ作品でも全く別ものになります。

もちろん、ロンドンにも大人数収容の劇場はいくつもありますよ。

この座席数を調べていて気づいたのですが、ロンドンの「オペラ座の怪人」を上演しているハー・マジェスティーズ・シアターと、東京で「オペラ座の怪人」を上演する電通四季劇場[海](現在はディズニーミュージカル「アラジン」を上演中)は、どちらも1,216席の座席数というのは偶然の一致でしょうかね(笑)

 

狭い劇場でのフルオケは極上すぎるサウンド

ただし、ハー・マジェスティーズは4階席(!)まであってこの座席数です。しかも座席はかなり小さく前の座席との間隔も結構狭いんですね。いわば、客席も結構ギュウギュウ状態なんですよ。

なので、実際の劇場内はかなり狭く感じますし実際のところめちゃくちゃ狭いです。

 

そんな狭い劇場で28人フル編成オケの「オペラ座の怪人」ですよ。

 

これ、想像してみてください。もう、鳥肌びっちりでしょう?! 結構しつこいですね。すみません(笑)

 

「オペラ座の怪人」の場合はアンドリュー・ロイド=ウェバーはかなり大事にしている作品でしょうし、開幕以来30年も続けて同じ劇場で上演していますから、初演当初のオケ編成を今でもそのままで続けているのでしょうね。

現在、「レ・ミゼラブル」を上演しているクイーンズ・シアターでは、座席数約1,000席と、こちらも小さな劇場ですがオケの編成人数は15人程となっています。このぐらいが適正といえば適正ですね(レミゼは初演時の大きな劇場から今のクイーンズに移動)

オペラ座とレミゼの音楽はそもそも別ものなので較べるのは変な話ですが。

2010年に上演された、オペラ座の怪人の続編「ラヴ・ネヴァー・ダイズ」ロンドン公演でも、バイオリン6名、ヴィオラ3名と、もうそれだけでも贅沢な編成でした。

 

あちらは弦がねーとにかく分厚いんです。

 

ハー・マジェスティーズのオケピットは下手側に弦楽器奏者が集まっていますが、「ラヴ・ネヴァー・ダイズ」のアデルフィー・シアターは、指揮者を取り囲むように弦楽器奏者がピット中央に集められていました。

やはり オペラ座シリーズというのは弦楽器がひとつのキーポイント なんですね。 クリスティーヌのパパはバイオリニスト という設定ですし。

 

 

バイオリン

ミュージカル「オペラ座の怪人」のイメージの一つともいえるバイオリン

出典:pixabay.com

 

 

ロンドンオペラ座のオススメは最前席!

で、「オペラ座の怪人」ロンドン公演をやっているハー・マジェスティーズ・シアターでのオススメ座席は…

ずばり最前席です。できれば弦楽器のいる下手側がベターです!

 

オケピットベタ付きでピットから贅沢に溢れ出る極上の音楽を堪能してみてください。オケの音が聴こえすぎてしまいバランスは悪くなりますが、でも、一度ここに座るとヤバイです!もうココ以外では見たくなくなります。

ロンドンのオペラ座やレミゼは、観劇マナーがとても悪いので、そういう意味でもできるだけ前方席に座ったほうが良いです。オペラ座だったらチケットマスターに最前席は結構転がっていますよ(ボソリ)

 

 

 

オーケストラ演奏をやめてしまった劇団四季

 

前回記事(劇団四季の値上げについて考える)や、さらに以前の記事(音の小さなミュージカルなんて魅力も迫力も感動も全て半減だ)でも書きましたように、

劇団四季は【2008年のチケット代大幅値下げ】から徐々に、オーケストラによる生演奏を廃止していきました。またテープ上演はなぜかどんどん音が小さくなりました。

 

現在、契約上絶対に生演奏をしなければいけない作品(「オペラ座の怪人」東京、「ウェストサイド物語」東京、「春のめざめ」など)以外は基本的には全てテープ伴奏による上演です。その契約ですら「カラオケ伴奏許可」に変更しようと動いているという話もあります。

 

最近の例で言うとミュージカル「壁抜け男」は生演奏必須の作品でしたが、2012年公演よりテープになりました。

 

 

新作ディズニーミュージカル「リトルマーメイド」や「アラジン」も初演よりテープ上演となりました。ただしアラジンに限っていうと、最新の音響機材をフル装備して、ブロードウェイにも負けないド迫力のサウンドを再現しています。

 

 

以前なら「クレイジー・フォー・ユー」「サウンド・オブ・ミュージック」「夢から醒めた夢」「李香蘭」でも東京では生オケだったのに。

 

ほとんど全部やめちゃったんですよね。本当に残念です。

 

 

「カラオケ上演」のメリットとは

では「カラオケ伴奏のメリット」を考えてみます。

 

まず見る側も演じる側もですが、 録音なので伴奏のテンポは一定で変化することはありません。だからいつ見にいっても同じテンポ です。だから安心ですよね。 いつも同じクオリティを楽しむことができる。 という事になります。

 

また 「四季のオケは下手くそだからテープの方がいいんだよ!」 と、おっしゃる方がたまにいます。

 

うーんまぁ、それも間違いではないですね (笑) そういう面でも安心なのでしょうかね。

 

これ以外に実は、製作サイドとしてはこういうメリットがあります。

 

 

裏歌(プレスコ)の仕込みが容易になるというメリット

 

いわゆる「裏歌(プレスコ)」の仕込みが容易となるのです。

 

裏歌とは、マイクトラブルや体調不良などのハプニング時に、急遽俳優のマイクをオフにし事前に録音してある歌声を卓から流す。という緊急的な措置のことです。

 

ようするに「口パク」のことですね。

 

(「裏歌」という名称は私が勝手につけました)

四季の舞台をヘビーに多く見ている方でしたら何度か、その「裏歌」について気づいたことがあることでしょう。

 

四季は同じ人が一週間ぶっ続けで出演することが常なので、こういう策が準備されています。

 

私「リトルマーメイド」を一度だけ見にいきましたが、その日の「パート・オブ・ユア・ワールド」は
「裏歌」使用でした。とても口パクとは思えないほどかなり上手く、口が動いていました。

 

あれ、初めて見る人はわからないんじゃないかなぁ。

 

伴奏のテンポが一定ですから、長くやっていれば口を合わせるのも上手くなって当然ですよね。

 

誤解のないように書いておきますが、「四季は常に口パクを使用している」ということではありません。あくまでも「緊急時の対応として準備されている」という説明です。もちろん、通常は生歌ですよ。

 

でも、オーケストラによる生演奏であればこの「裏歌」は使うことができません。なぜなら、生演奏ですから。テンポは毎公演違ってくるから ですね。

 

 

生演奏の醍醐味とは!

 

それでは、私が思うところの「生演奏の醍醐味」を書いていきます。

 

ここが凄いんだよー!生演奏って!

 

 

日本でも大人気のミュージカル俳優、ラミン・カリムルーの魅力とは

みなさんは、 イギリスのミュージカル俳優 ラミン・カリムルー は、知っていますよね。

 

ロンドン「オペラ座の怪人」「ラヴ・ネヴァー・ダイズ」のファントム役で、ロンドンとブロードウェイ「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャン役です。25周年記念公演オペラ座の怪人のファントム役、といえば絶対わかるでしょう。

 

そして現在ラミンは、世界初演ミュージカル「プリンス・オブ・ブロードウェイ」出演で来日中ですね。

 

⇒ ミュージカル『プリンス・オブ・ブロードウェイ』舞台映像公開 | ラミン・カリムルーの『オペラ座の怪人』

 

POBのラミン見に行った!良かった!という人は多いのではないでしょうか。

 

 

ラミンは今や日本での知名度はもちろんのこと、世界的にも大人気のミュージカル・スターです。

 

ミュージカルのラミンは自由すぎて凄い

コンサートのラミンも素晴らしいですが、彼の魅力を最大限に発揮するのはミュージカルです。

ミュージカルの舞台上でのラミンはもう、超自由に歌うんです!!

 

ロンドンで見た「レ・ミゼラブル」(バルジャン)でもそうでしたが、特に「ラヴ・ネヴァー・ダイズ」(ファントム)ではもうめっちゃくちゃフリーダムでした!

 

ものすごく溜め込んで、伸ばして伸ばして、もうしつこいぐらいに超伸ばして歌ったり、そうかと思えば、急にテンポアップして速く歌ったり、するとまためちゃくちゃ伸ばして伸ばして…

 

と、もうラミンが歌いたいように、歌います(笑)

 

元々のテンポなんて完全無視、です!

 

あと、関係ないけど クリスティーヌとキスするシーンじゃないのにキスしちゃったりとか ね!(笑)

 

なんて自由なラミン!

 

でもその自由さが、彼のパフォーマンスの最大の魅力であると、私は思います。もう、その自由に歌う、歌声が超いいんですよね!!

めちゃくちゃ感情を込めて歌うから聴くものは、心にグワーッと彼の歌が入り込んできます。

 

だから人気なんですよね、ラミンは。

 

超自由に歌ってもピッタリ合わせてくるオーケストラ

 

で、驚くことに オケはその超自由なラミンの歌に、ピッタリついてくる んです!!

ですから、CDで聴いていたものとはまったく印象が違ってきます。

ミュージカルの生舞台ならではの醍醐味とは、そういうところも含まれるんだと、気付かされたんですね。

 

どちらがいいのかと言えば もちろん生演奏の方がいい でしょう。

 

 

例としてラミンを上げましたが、ブロードウェイでもウエストエンドでも世界中どこでも、

俳優の歌い方のクセを理解・追求し、その日の調子に合わせてピッタリとオケがついてくる、俳優の技量を最大限に引き出す演奏をするのが、

”生演奏の良いところ”

 

なのであります。

 

 

 

歌い手もプロ、演奏もプロ

でも、特にラミンのは、音楽を合わせるのってめちゃくちゃ難しいと思うんですけどね。
だって、本当にめっちゃ自由なんだもん!クセが強すぎる!!(笑)

演奏する側は大忙しですよね。

 

でも、指揮者もそうですし、演奏するオケの人たちも凄いな。もちろん歌う人も。これがプロだな、と実感します。

 

毎公演同じじゃつまらない!

ですから、

毎公演同じ演奏なんてありえないしハッキリ言ってそんなんじゃつまらない!

 

んですよね~!!だってもう、想像付くじゃないですか。

何回も見ていたら、オケのテンポや楽器の音の感じとか、音楽が鳴り始めるタイミングとか。先に頭の中で鳴っちゃいますよね。まぁそれだけ見ているから、ですが・

 

もしもラミンが四季のオペラ座(テープ伴奏バージョン)で出演することがあったとしても、ラミンの魅力は全く引き出せず全然つまらない舞台になるでしょう。

 

 

生演奏のアイーダも凄かった

私、韓国でディズニーミュージカルの「アイーダ」を観劇したんですけど、頭の中にピッタリとくっついて離れなかった四季版「アイーダ」のカラオケ伴奏とはテンポも、音の鳴り方も全然ちがったので!

もう、ものすごく新鮮に思いましたし音楽が鳴っただけでも感動大でした。

 

まぁ生演奏ですからね。

 

あ、でもカラオケバージョンの四季「アイーダ」でも、濱田めぐみさんと阿久津陽一郎さんのペアでは、「半拍ずらし」などのテクニックを歌う側で駆使し、少しでもマンネリ化しないように工夫していたのはとても印象的でした。

 

生演奏ならロングトーンもしっかり合わせられる

これです!俳優のその時の調子に合わせてロングトーン締めのところもキッチリまとめてきます。

やっぱりこれが良いですよね!

 

だって・・・

 

 

 

カラオケ上演のダメなところは

カラオケだったら ”人間が音楽に合わせる” わけでしょ。

 

人によってロングトーン技量の差がありますし、毎公演ベストな状態でロングトーンを引っ張れるのならいいですが、そうでない日もある訳ですよ。

生身の人間ですからね。しかも四季は一週間(もしくはそれ以上)交代がいない状態だし。

 

特に

歌の多い「アイーダ」とかね。

めちゃくちゃ歌の多い「ウィキッド」とかね。

まぁ、「オペラ座の怪人」もそうですが。

主演を一週間も交代なしで出演させるなんて ”酷” ですよ!

 

しかもカラオケでねぇ…それにカラオケのバージョンって、やたらたっぷりロングひっぱるような伴奏になってるし。

 

こんなの喉潰しますよ。

 

 

カラオケ伴奏はキャストを疲弊させる要因!

なので私は声を大にして言います。

 

カラオケ伴奏 はあなたの好きな俳優を酷使し疲弊させる元凶となっている、とーっても悪いヤツなんです!

 

 

…とまで言えば、ちょっとは理解してもらえますでしょうかね。

言い過ぎ?(笑) いやでも、本当にそうだと思いますよ、私は。

 

まぁ、そのための「裏歌」準備なのでしょうけれども。

 

俳優を守るのか、利便性をとるのか

これね。考え方が逆なんですよね。

”俳優を守る為に生オケが音楽を合わせる。しかもいつでも交代要員が控えている”

という環境と、

 

”俳優は守らないけどカラオケでいつでも「裏歌」が流せるから、交代要員なんてそもそも必要ない”

という環境。

 

これもう、まったくもって逆ですから!

 

 

生演奏でも良くない日はもちろんある

でもね。

だからと言って生演奏であっても、俳優の調子が悪い日もありますし、第一演者とオケの息がピッタリとあわなきゃ、それはそれでギクシャクして仕方ありませんからね。

実際、ロンドンのLNDで一度だけ、ラミンが調子悪かったのかオケがついていけなかったのか何だかわかりませんが、歌と演奏が全然噛み合っていなくて、もう全然ダメダメな日があったんですよ。

 

そんな時はやっぱり、めちゃくちゃガッカリでしたもん!

 

舞台は一期一会です。「今日の舞台は素晴らしかった!満足!」と思う日もあれば、「なんだか今日のはあまり良くなかったな」と思う日もありますから、一概に生演奏にしたからと言って全てが良くなる。というわけではありません。

 

それにもちろん、オーケストラを戻したからと言って観客動員数が劇的に増える、とは限りません。

そこが難しいところなんですよね。

 

オケを入れたら料金は高くなるのか

オーケストラ入れてる東宝とかホリプロなんかは、チケット代は明らかに高いですしね!あれオケ入れてるから高い、ということだけではないような気がしますけど(笑)

そう考えると フルオケであの豪華な劇場で興行を続けている宝塚歌劇団は、あのチケット代はめちゃくちゃおトクだと思いますよ! 100年も続くにはやはりワケがあるんですね。

 

 

まとめ

言いたかった事は一通り書きました。

 

こういった生演奏カラオケ論を人と話す時に 「じゃあ、生演奏にしたら観客がどれほど増えるんだ?」 と、食ってかかる人(笑)がたまにいるのですが、いやいや 「そんなカンタンな話じゃない」 んですよね。

 

観客を増やすために生演奏にするんじゃないんです。

生演奏は少しでも良質な舞台にするのに不可欠なピースの一欠片・・・

なんですよね。人に感動を与えるキッカケのピースなんです。

 

それが音楽の迫力だったり、毎回演奏の質やテンポが違ったり、はたまたその演奏によって俳優が持つ秘めたるポテンシャルを何倍にも引き出せるかもしれない可能性をもっている。

 

それが毎回一定のテンポのカラオケであれば再現性は低くなるし、演じ手もだんだんしんどくなるし、見る側もマンネリ化しますよね。(それでも好きな作品はリピートしますが)

 

超偏りのある私が言うのも変な話ですが、 ”色々見て、色々感じるのが一番”  ですよ。

 

私はただ単なる「生演奏推進教の教祖」というわけではないんです。笑

 

 

教祖

生演奏推進教の教祖(イメージ) 「ちみちみぃ、カラオケなんかとっとと辞めて、生演奏にしたらどうかね」

出典:pixabay.com

 

 

ということで総合的に考えると、やっぱり、

 

生の舞台には生の演奏と生の歌が一番だよね!!

 

ということで今回のお話は締めたいと思います。長々とすみませんでした。

 

 

”劇団四季の生演奏完全復活の日” が、いつの日か戻ってきますように・・・

 

 

みなさんはどちら派ですか?「生演奏派」「録音でも良い派」ですか?

よろしければご意見聞かせてくださいね!

 

次の記事はこちら

ミュージカルのチケット手配を頼まれたらしっかり断った方がいい理由

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この記事を書いた人

禁断J(禁断先生)
観劇ブロガー/オペラ座の怪人専門家。劇団四季など国内外ミュージカルを中心に観劇しレポ執筆や情報を発信しています。ブロガー歴10年、ツイッタラー歴7年。座右の銘は「継続は力なり」。弄るツールはiPhone、使用PCはWindows。劇場で「禁断さん」と呼ばれるのは恥ずかしいですがもう慣れました。 運営者情報 禁断劇場  ツイッター メルマガ お問い合わせはこちら

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