ウィキッドが日本でウケない理由

ミュージカルウィキッドが日本ではいまいち浸透しない理由はオズの魔法使いにあった?

ここだけの話 ウィキッド

ミュージカルウィキッドが日本ではいまいち浸透しない理由はオズの魔法使いにあった?

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前回記事:観劇やカラオケや普段使いにも最適!ボイスケアのど飴の効果が凄すぎるのでめっちゃオススメするよ!

前回記事:劇団四季ウィキッド2016札幌公演 初日キャストとパンフキャスト

 

みなさんこんにちは!禁断 @J_kindan です。

今日はこの記事(オモコロの「オズの魔法使いのストーリーをちゃんと説明できるか」)を読んでめっちゃおもしろくてゲラゲラ笑ったんですけど、後から結構冷静になって「うん確かにそうだよね」と思うことがあったので、今回はそのことについて書きますね。

 

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日本人には殆ど知られていない?「オズの魔法使い」のストーリー:スピンオフの「ウィキッド」が日本ではそれほどウケないのはそれが理由かも

この元記事(冒頭のリンク記事)はめっちゃ面白かったです。やっぱり「オズの魔法使い」って日本では あまり浸透していない(なじみがない)んですね。

正直に言うとこの私も、「オズの魔法使い」という児童文学作品や ジュディ・ガーランド主演の映画の存在は知っていても、ストーリーは ほとんど知りませんでした。子どもの頃に絵本ぐらいは読んだかもしれませんが、それでも全然憶えていなかったです。

 

2007年に 劇団四季が「ウィキッド」を上演するというので 予習として オズの魔法使い の DVDを手に入れてやっと全容がわかった・・・という流れですね。

実際当時、ウィキッドの説明をするときに「オズの魔法使いの」と差し掛かったあたりで「オズの魔法使いってどんな話だっけ?」という流れになることが多かったように思います。

 

ウィキッドは超人気ミュージカル

もちろんこのミュージカル「ウィキッド」は めちゃくちゃ好きで、四季の初演は何十回と見に行きました。今は公開していませんが、当時のウィキッドの観劇レポでは毎週のように熱心にレポを書いて、ブログに公開していたものです。

ウィキッドが好きすぎて ロンドン、韓国でのオーストラリアキャスト招聘公演、そして韓国キャストと四季以外のカンパニーも見ています。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのウィケッドも一度見ています。真冬のめっちゃ寒い日でしたが屋外公演とは思えないほどしっかりしたミュージカルでした。

 

正直、オズの魔法使いの話をそれほど知らなくても、ウィキッドは一つのミュージカル作品として充分に楽しめます。ウィキッドを見た後にオズの魔法使いのDVDを見るという順番でも全然OKでしょう。(後でも伏線回収はできる)

ウィキッドは日本ではコアなファンは多く存在しますが、四季が上演する キャッツ、オペラ座の怪人 など定番のRUG作品や、ライオンキング、リトルマーメイド、アラジン といったディズニーミュージカルに較べると、いまいち集客が弱く 苦戦しているイメージです。

 

これはなぜかというと、ウィキッドは 普段あまりミュージカルを見ない一般層受けが弱いということに尽きます。実際にウィキッドを見れば 間違いなく感動する人は多いでしょうし、また見たいと言う人は必ず出てきてリピートもするはずなんだけど、まず劇場へ引き込むまでにはなかなか至らないんですね。

「誰もが知っているオズの魔法使いの・・・」という時点で、実は詳細に知っている人はそんなにいなかったと。日本ではそういうことなのでしょう。オズもウィキッドも面白いのにね。

 

今月 札幌で開幕したウィキッドはどうなんでしょうか。チケットの販売状況は見ていないけど、地元メディアの露出が相当に多いところを見ると苦戦しているのでしょうか。(チケットが売れていればそもそも PRする必要はないため)

(追記)

残念ながらウィキッド札幌公演は公演終了を発表しました:

(追記ここまで)

 

 

世界初演となるブロードウェイ公演は 2003年から現在もロングラン中。2006年から公演が始まったロンドン公演もロングラン中です。どちらも現在でも チケットの入手は容易ではない超人気ミュージカルです。

その違いはやはり元ネタである「オズの魔法使い」の日本での 知名度によるものだと思います。外国ではオズは「桃太郎」や「花咲かじいさん」のような存在なんですね。その違いはかなり大きいのです。

 

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ロンドンのミュージカル オズの魔法使いを見て思ったこと

YouTube: Montage 2015-16 North American Tour | The Wizard of Oz

 

2011年にロンドンで、あのアンドリュー・ロイド=ウェバーがプロデュースしたミュージカル「The Wizard of Oz」(オズの魔法使い)を見ました。これ結構好きで3回ぐらい見ています。

ジュディ・ガーランド主演の 映画版をベースにした 新作ミュージカルで、映画版の名曲「オーバー・ザ・レインボー」の披露はもちろんのこと、アンドリュー・ロイド=ウェバーが書いた新曲も加わります。初演のオズの魔法使い役には、初代オペラ座の怪人役の マイケル・クロフォード。ドロシー役はテレビ番組の公開オーディションで勝ち抜いた、ダニエル・ホープ(と次点のソフィ・エバンス)でした。

エルファバやグリンダも登場します。こっちではエルファバは完全に悪役です。

 

ちょっと余談ですが、「オペラ座の怪人25周年記念公演 in ロンドン」 では初代ファントムのマイケル・クロフォードは、スペシャル・パフォーマンスの ”4ファントムズ” の中に入らず、カーテンコールに登場し笑顔を振りまくのみ でした。憶えているかたも多いでしょう。

で、その様子をみた人が、「マイケル・クロフォードは もう年老いて歌えないんだね」と引退した説を言ってた人が何人かいたんですけど、実はこの日 マイケル・クロフォードは ミュージカル「オズの魔法使い」に出演した後、ロイヤル・アルバート・ホールに駆けつけています。はい、マイケル・クロフォードは 今でもバリバリ現役のミュージカル俳優ですし、私が見た時もオズの超絶ロングトーンには圧倒されました。ほんまにめっちゃ凄いおじいちゃんです。

 

で、この オズの魔法使いの客層はやはり家族連れが殆どでしたね。一人で見に来ている日本人のオッサンは当然、私だけでした。

大人も子どもも、おじいちゃんもおばあちゃんも みんな オズの魔法使いのストーリーは当然のように全員が知っていて、ドロシーの名台詞である「Toto, I’ve got a feeling we’re not in Kansas anymore」(トト、ここはカンザスじゃないみたいよ)なんてドロシーが 言おうもんなら、もうそれだけでドッカンドッカンウケていました。観客全員がのめり込むように舞台を集中して見ていたという記憶があります。

それにセットや装置が大掛かりで、客席の真上をエルファバがほうきにのって飛び回ったり、どうやって掃除するの?と、心配してしまいそうなぐらい超大量の雪(紙吹雪)が客席にドカ降りする など、アトラクション性も抜群のミュージカルでした。ほんまに面白かったです。

 

もうロンドンの公演は終わりましたが、現在は北米でツアー公演をやっているんですね。ロンドンの初演当時は「これ四季でもやるかな?」と期待もしたんですけどね。

※アンドリュー・ロイド=ウェバーの「ワシが子ども時代に見たミュージカル映画をワシがプロデュースしちゃうよシリーズ」は他に、サウンド・オブ・ミュージックがあります。サウンドは四季が日本版を断続的に上演していますね。

 

当時の観劇レポはこちら:

THE WIZARD OF OZ at LONDON PALLADIUM : 『オズの魔法使い』2011年12月30日マチネ

(追記)

アンドリュー・ロイド=ウェバー版 オズの魔法使い 来日公演決定しました!

(追記ここまで)

 

まとめ:ウィキッドを盛り上げるために オズの魔法使いの再演はどうでしょう?

「マチルダ」の例もそうなんですけど、マチルダって めっちゃ面白いミュージカルなのに 日本では原作の知名度が低すぎる・・・という場合があります。こないだサンテレビで マチルダの映画を放送していて見たんですけど、めっちゃ面白かったけどね。でもメジャーな局では放送しないでしょ。あれ、日本版DVDはもう廃盤になっているんですよね。なぜだろう。

で、実は劇団四季では 過去に「オズの魔法使い」を上演していたことがあります。詳細はわかりませんが、これは今で言うところのファミリーミュージカルだったのでしょうか。映画版との関係は不明です。

 

例えばこの オズの魔法使いを再演してファミリーミュージカルとして子どもたちに浸透させるというのも一つの手ですよね。だって、ファミリーミュージカルなら 全国ツアーをするでしょ。

ということは、子どもたちは「オズの魔法使い」のお話を知るには充分すぎるぐらい良い鑑賞の思い出となり、お話に興味を持つだろうし、オズの魔法使いのお話やキャラクターを 好きになる子どもはググッと増える思います。(もちろんおとなも)

そして おとなになったら「オズの魔法使い」の もうひとつのお話である「ウィキッド」を見てみたい!と思うようになるのではないでしょうか。

 

実際私はロンドンで オズの魔法使い と ウィキッド をハシゴしました。主催するカンパニーは別だけど、それでもお互いが暗黙でコラボしてるっぽかったですよ。プログラムにはそれぞれ広告が入っていましたし。(オズにはウィキッドの広告、ウィキッドにはオズの広告)

同じ劇団であればコラボは容易だと思いますがいかがでしょうか。オズとのコラボで相乗効果をねらって、素晴らしい ウィキッドという作品を 一般のお客さんがもっともっと見たがるような工夫をしていきたいところですね。

 

あとずっと噂のある ウィキッドの映画化が実現すれば 日本での状況も変わってくるとは思うんですけどね。映画公開は一体いつになることやら。

(追記)映画ウィキッドは2019年12月に全米公開との発表がありました。

ミュージカルウィキッド 映画化決定 2019年12月公開

(追記ここまで)

 

あ、今回は結構マジメにおふざけなしの記事になりましたね。たまにはこういうのもいいですよね?

 

YouTube: Wicked – The Award-Winning Musical (2min Official Trailer)(ロンドン公演)

 

あまり関係ないのですけどジュディ・ガーランドって当時は クスリ漬け状態で撮影していたんだそうです。悪いオトナたちにおもちゃにされていたんですね。ジュディ・ガーランドの ハイ状態のオーバー・ザ・レインボーはそう思ってみるとまた、当時の味わい深いものを感じます。

ウィキッド 劇団四季盤 キャストレコーディングCD

 

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この記事を書いた人

禁断J(禁断先生)

観劇ブロガー/オペラ座の怪人専門家。劇場で「禁断さん」と呼ばれるのは恥ずかしいですがもう慣れました。
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